読んでつくる知の体系

読んだ本、お勧めしたい本を紹介。ノンフィクションが多め。

『アート・スピリット ロバート・ヘンライ』

’’芸術を学ぶ者は最初から巨匠であるべきだ。つまり、自分らしくあるという点で、誰よりも抜きんでていなければいけない。いま現在、自分らしさを保っていられれば、将来かならず巨匠になれるだろう。’’ 天性の教師であり、言葉による意思伝達の才に恵まれて…

「ドイツ・ルネサンスの挑戦 デューラーとクラーナハ」

ドイツ・ルネサンスとはなにか。アルプスを越えて、ドイツにたどり着いたイタリアの美術運動がどのように展開されていくのか。本書では主要な芸術家とその作品を紹介しながら、流れを追っていく。 ルネサンスとは、「再生」「復活」を意味するフランス語であ…

『芸術と科学のあいだ』

現在の日本の教育制度上、かなり早い段階で文系か理系向きかで仕分けられてしまっていることは、大いに問題だ。中学・高校レベルの数学や物理の好き嫌いや、成績の良し悪しだけで、若い知性の芽が摘み取られるのはたいへん不幸なことである。 キウイフルーツ…

『7つのゼロ思考』

日系最大手と言われる金融機関のもっとも忙しい部署で、3人分の仕事を1人でこなさなくてはいけない状況におちいる。しかも労働基準監督署からの厳しい視線が注がれる昨今、朝7時から夜8時までの1日最大13時間に労働時間を限定される。 ”長時間働ける…

 『「悪知恵」の逆襲』

「すべての道はローマに通ず」「火中の栗を拾う」など、多くの名言を残した17世紀の詩人、ラ・フォンテーヌによる大人のための寓話集を現代日本の世相と照らし合わせた本。 本書のコンセプトは、ラ・フォンテーヌに学んで、「大人の思考」をできるようにす…

『植物は<知性>を持っている 20の感覚で思考する生命システム』

植物について考えてみよう。おそらく大半の人が「口もきけず動きもしない、私たちの世界の調整品」に過ぎないと思うことだろう。私たちが生きる上で役に立ち、魅力的ではあるが、地球上の生物の国では二級市民にすぎないとみなしているのだ。本書『植物は<…

『人間を磨く 人間関係が好転する「こころの技法」』

「人間を磨く」。人生を通して、自分という人間を磨いていく。あたかも、玉を磨いていくと、曇りや汚れや傷がとれていくように、自分の人格を磨いていくと、非や欠点や未熟さがなくなっていく。そうして、その光や輝きが、周りの人を惹きつけ、多くの人が集…

『天才たちの日常』

クリエイティブな人々が、クリエイティブな日々をおくっているとは限らない。 この本は”ルーティン”つまり日常的な習慣に注目している。”ルーティン”は「平凡さ」や「思考の欠如」というニュアンスがある。習慣に従うことは怠惰で動くことであるが、個人の毎…

『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』

テレビの特集で「東京藝大の学園祭はすごい!」としかこの大学については知らなかった。 舞台となる東京藝大のキャンパスは上野にある。美術家、音楽家を目指すも者としての最高学府がここにある。上野駅を背にして左側は美術学部、”美校”と呼ばれている。右…

『ジェネティック ラウンズ』

『臨床遺伝専門医』 この職業はどういった職業なのか。砕いた言葉で説明するなら、「遺伝を専門とする現場を重視したカウンセラー」。その実態とは。 小さな手がかりから、名探偵のように病気を掘り当てていく。ある時は病気の子どもだけでなく、両親や家族…

『視聴率ゼロ! 弱小テレビ局の帯番組『5時に夢中!』の過激で自由な挑戦』

「キー局の10分の1、NHKの100分の1」そんな言葉で表現されるTOKYO MXは、1995年に開局して以来、視聴率ゼロの道を歩んできた。 今回の著者である大川貴史さんは、「新卒1期生」としてMXテレビに入社。野球しかやってこなかった大川さんは、文化…

『観察力を磨く 名画読解』

ワイヤレス技術が発達して以来、いつでもどこでも情報を受け取ることが可能になり、私たちはかつてないほど注意散漫になった。携帯電話を持つ人の方がおおくなり、目に映る映像がスマートフォンの画面ばかりになりがちだ。統計によると、1日あたりメールチェ…

『デトロイト美術館の奇跡』

デトロイト美術館ー通称DIA(Detroit Institute of Arts) そのDIAの印象派・後期印象派ギャラリーに飾られている絵画、本書の表紙を飾っている絵は1886年頃にポール・セザンヌによって描かれた『マダム・セザンヌ』。セザンヌが47歳くらいの時に完成…

性を書く女たち

「性を題材にした小説を書く女性」というとどんな女性を思い浮かべるだろうか。 その”セックス”をテーマとして小説を執筆している女性作家たち。彼女たちは性や恋愛、セックスに対して、人よりも強い思い入れ、ときには疑問やわだかまりを抱いていることもあ…

本音で生きる

本音で生きる 堀江貴文 2015/12/15 あなたは本音で生きているだろうか。 自分が考えたことを伝え、自分が心からやりたいことに没頭し、そして自分の心に真摯に向き合っているだろうか。そんな本音を言えずに生きている人にヒントを与える一冊。 本書の中で堀…

はじめまして

読書好きです。 読んだ本 日常などを書いていこうかな まだ手探りですが、頑張って更新していきます ちなみに今読んでる本は 後醍醐天皇に仕えた『楠木正成』の本。